小さい会社で社長に嫌われたら?10人規模の会社で社長に嫌われた私の話
みなさんは社長に嫌われたことありますか?
「嫌われるも何も社長とのやりとりなんてないよ」というのは大企業の会社員の方でしょう?
中小企業、とりわけ20人以下の会社であれば社長とはほぼ毎日顔を合わせるでしょうし、議決権も社長の手の中です。
私は以前、10人規模の会社で働いていて、そこでワンマン社長こと「S社長」に嫌われてしまいました。
今回はその体験談とその後どうしたのかを書いていこうと思います。
社長に嫌われて袋小路になっている方はぜひ参考にしててみてください。
最初は優しかったワンマン社長
私がこのワンマン気質のS社長の会社に入社したのは2社目の会社でした。
初めての転職活動に焦っていたのですが、1次面接から社長自ら対応してくださり、面接を延長して社内の案内までしてくれました。
その時は「すごく誠実な人だなー」なんて思っていました。
「なるべく早く入社してほしい」と言われ、焦っていた私は二つ返事でOK
「来週から出社できます!」と面接で伝え、その日の3時間後に内定。
無事に入社することになりました。
そして出社当日、社員の半数(5-6名)と一緒にランチに行き、もちろん飲食代は社長もち。
そこから月1くらいで高いご飯に連れて行ってもらい、「いい会社に就職したなー」なんて気楽な気持ちで毎日過ごしていました。
垣間見えた社長の本性
入社して一貫、優しく接してもらっていた私なのですが、ある日の朝礼でとある社員が社長からこんなことを言われていました。
「○○さん、ノースリーブで来るのはオフィスのふさわしくない、今後は着てきたら帰らせるぞ」
これを聞いた私は「そんなに怒る????」とポカーン。
社長の身の回りのことをやっていた女性に事情を聞くと、どうも社長から言われた業務がキャパオーバーだと伝えたら嫌われてしまったらしいとのこと。
嫌われるとノースリーブ着てきただけで怒られるのか…私は少し身構えました。
その3日後、嫌われた女性が社長に呼ばれ面談をしていました。
そして次の日の朝礼で社長から「○○さん(嫌われた女性社員)、今日付で退職になります。お疲れ様でした。」
私はまたしても「??????」
これはひょっとすると、やばい独裁者会社に入ってしまったかもしれない。
そう思いながらも、やっていた業務は楽しかったし、部署の上司や同僚も尊敬できる人だったので、私はそんなモヤモヤを感じつつ、そのまま働き続けました。
ある日、社員3名(私を含む)に晩御飯をご馳走してくれた社長がラウンジに連れて行ってくれるということで、銀座のとあるラウンジに行きました。
どうもクレジットカードのステータスで無料で入れるのだとか。
その時、ラウンジの受付で「カード一枚につき、お連れ様1名までです」と言われた社長は大激怒。
「お前!誰に向かってそんな口叩いてるんだ!!名前言え!クビにしてやるから!!」
これまでモヤモヤっとしていた社長への不信感が確認に変わった瞬間でした。
「あ、この人やばいわ」
そう思ったものの、先に述べた通り、社長の人格以外に私は会社のことが比較的好きだったので、社長の逆鱗に触れないようにしようと思いながら仕事を続けていきました。
ついに嫌われ対象の矛先が自分に向く
思えば、S社長は必ず社内に嫌っている対象がいました。
中小企業、むしろ零細に近い企業だったので、事業が手詰まりする時もあります。
そのため、そのイライラの吐口が必要だったんでしょう。
冷静に振り返るとそうなのですが、自分がその対象になった時の心理的負担は尋常じゃありません。
そしてある日、私はS社長に嫌われることになります。
私が嫌われてしまった理由は、社長の落ち度を一言指摘してしまったからだと思います。
詳しい嫌われた経緯などは下記の記事でも書いています。
ワンマン社長に嫌われたら今すぐ逃げ出すべき!嫌われたアラサーの末路
突然、書類の不適切なところを赤入れして、社員全員に配り、この書類がいかにひどいかをみんなの前で披露される。
営業の電話を対応したら「誰かもわかんないやつにベラベラ喋るな!」
責任者を務めたとあるプロジェクトでは社員全員の前で「がっかり、仕事へのプライドが感じられない」と総評される。
コーヒーを淹れる当番があったんですが、私の時だけ「いらない」と言われる。
とにかく、風当たりがひどかったです。
すでに心が弱ってきたタイミングで、いよいよ無視が始まりました。
社員の方は普段通りに接してくれますが、自分に嫌われの矢印が向かないように、特にその行動を問題視はしてくれませんでした。
退職を決意したひと押し
そんな状態が半年ほど続き、会社に行くのが本当に嫌になりました。
当時は実家に住んでいたため、「会社に行きたくない」なんて甘えたことも言えないなーと思いながら、心を病みそうになりながら仕方なく会社には行っていました。
だけど辞めるのも怖いし、部署の人とはうまくやっていたので、なんだか辞めるのも惜しいようにも感じていました。
そんな時に部署の上司が一年以内に会社を辞めると教えてくれました。
ただ、その上司も社長の気性を知っているので、一気に人が辞めると社長も怒りそうだし、もし私が辞める気あるなら「僕の先にやめた方がいいよ」と助言してくれました。
私はそのひと押しで退職をとうとう決意。
決まっていないのに「実は新しいことがやりたくて、この会社では何も成し遂げられてなくて申し訳ありませんが、やめさせてください」と社長に申し出て、辞めることができました。
ズタボロに言われた業務経験を提げて転職活動
正直、転職活動には自信がありませんでした。
なぜなら、S社長にボロクソ言われ続けていたからです。
終盤は仕事も削られ、半分社内ニート状態。
以前の記事でも書いたことがあるんですが、私は新卒で入った会社で病気になり、その後に社内ニートになっています。
また社内ニートになってしまったことで、自分という人間の存在価値が本当にわからなくなりました。
どの会社に入っても結局社内ニートに戻っちゃうんじゃないかな…という恐さもありました。
「自分なんてどこかに入社させてもらえるのかな…」と不安になりながら転職活動をスタート。
ところが、その予想とは裏腹に4社から内定をもらいました。
就職氷河期世代なので、その結果は新卒でも成し得なかったことなので驚きでした。
もし、これを読んでいる方の中で小規模の企業の社長に嫌われて自信を失っている方がいたら「自分はその人の中では嫌いの対象かもしれないが、世の中では自分を必要としてくれる人がいる」と前向きに考えてください。
嫌われた時にすべき行動はやはり転職か
つらつらと自分の体験談を語っていきましたが、今改めて振り返ってみると一刻も早く、会社を辞めればよかったなと思います。
辞めた時の救われた感、今でも鮮明に覚えています。
もし社長を見るだけで、考えるだけで嫌な気持ちになる方は早く辞めることをおすすめします。
そして、辞めると宣言してからでも、その前からでもいいですが、転職活動を開始しましょう。
先にも述べた通り、あなたの価値は社長の物差しだけで計るものではないので、転職活動をしてみて、自分の市場価値を客観的に測ってもらうことで、自信が取り戻していけると私は思います。
転職うまくいくか不安…という人はまずは転職エージェントに話を聞きに行ってください。
下記におすすめの転職エージェントのを載せておきます。
プロの目線で「どのように進めていけばいいのか」、「どれくらいの条件で自分という人間は評価されるのか」、そういった漠然とした不安を解消してもらいましょう。
一番やっていけないのが、「どうしようどうしよう」と考えてもしょうがない考えをずっと頭に抱え込むことです。
まずは転職サイトに登録する、転職エージェントと面談してみる、など小さな一歩を踏み出すのが大切です。
最初の一歩を踏み出すことができれば、徐々に行動に弾みがつきます。
私は、ワンマン社長ことS社長の元からもっと早く逃げ出せばよかったと心から思います。
以上、小さな会社の社長に嫌われてしまった話でした。
今なやんでる方の背中を少しでも押すことができていたら嬉しいです。
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