【横断性脊髄炎の話1】突然やってきた痛みと感覚異常
「横断性脊髄炎」という病気を知っていますか?
だいぶマイナーな病気だと思いますが、このページを開いているということはご家族やご自身がこの病気になってしまったからではないかと思います。
私自身もこの病気になり、様々な辛い思いをしてきました。
横断性脊髄炎についてはこちらのサイトが比較的まとまっていて読みやすかったので、どんな病気?を思った方はこちらからご覧ください。
闘病中には色んな方のブログを見て励まされました。(久々にブログを探してみましたが、今はかなりのブログが閉鎖されてた…泣)
入院生活や闘病生活は退屈な日々です。
しかも自己免疫疾患は一朝一夕に良くならず、時間をかけて少しずつ回復していく病気です。
なので、なかなか良くならず不安にもなります。
そんな鬱屈とした気持ちを少しでも元気づけられたらと思い、明るめテイストでその時の様子を書いていければと思います。
それでは行ってみましょう!
忙しい日々に急なピリオド
私はどこにでもいる20代のOL!
仕事が少しずつわかり始めて、忙しいながら充実した日々を送ってました。
忙しいとはいえ、1日2-3時間レベルの残業が月初10日まで続くレベル。
9月の月初、私はこの地獄の10日を終えてホッとしていました。
次の日にある会議に出席。
残暑厳しい9月、会議室の冷房がガンガンについていて、「寒いなー」と思いながら会議のつまらない話を聞いていました。
会議が終わり、会議室から自分のデスクに戻る時に「みぞおち」あたりに痛みを感じはじめました。
前の週にすごくショックなことがあり、加えて忙しすぎてストレス性胃炎にでもなったかな…と思ったものの、定時まではギリギリ耐えて、家路に着く。
その日は胃のあたりが痛くて、食欲もなく、家にあったポップコーンを少しつまむ。
うーん…痛い…。
ウイルス性の胃炎になったことはあるんだけど、その時は食べ物を食べるとすごく痛かった。
だけど今回は食べても食べなくても痛い。
「なんだこれ…?」
お風呂で感じた異常な症状
「とりあえず明日も仕事だから早く寝よう」
そう思い、シャワーを浴びようと思ったら手と足が痺れ始める。
感覚としてはひどい霜焼けになった感じで、ピリピリと痛い。
ここで私は思った。
「会議室で冷えすぎて霜焼けみたいになったんだ!」
今思えば「そんなわけあるかーい!!」と思うんだけど、当時の私は本当にこう思った。
「なら温めれば治るわ!」
一人暮らしであまり湯船にお湯をはってなかったものの、この日はしっかり湯船をはって入水!
「へ??????」
こんな気持ちだった。
お湯に手足をつけても温かさが全くわからない。
この時は太ももやお腹はお湯の温かさを感じたものの、手足がとにかく温度を感じなくなってた。
ひどい霜焼けになった後って熱いお風呂に入ると最初は温度が分かりにくかったりするじゃないですか。
あの感覚がずっとある感じ。
でも季節は9月、自分の手足がそこまで冷えているわけでもなかったはずなので、この感覚は本当に予想外でした。
「い、意味わからん!!」
そして私はこう思った。
「いや、会議室でどんだけ霜焼けになったの!」
(そんなわけあるかい!!!)
ひとまず訳のわからない状況だったので早めにお風呂を切り上げた。
みぞおちあたりは相変わらずチクチク痛い。
うーん、こんなに手足霜焼けっぽいってことは、血行が悪い…?
運動不足かな…
また意味不明な思考に陥り、なぜか当時ハマっていたアイドルのダンスを踊った。
もちろん、何も改善されないし(当たり前)、どんどん身体がしんどくなっていき、さすがに心配が募っていきました。
一睡もできない夜
「とにかく早く寝よう」そう思い、21時には布団に入り部屋の電気を消す。
ところが、みぞおちと手足が凄まじい痛みになっていて、痛すぎて寝られない!
言うなれば、インフルエンザの倦怠感や痛みが手足に集中して、その痛みが10倍になったくらいの感じ(分かりにくっ!)
「さすがにこれはヤバくない…?」
手足の痺れ(痺れというかこの時はビリビリジンジン痛い状態)から、私は「これって脳の病気では…?」と思いながら脳梗塞などの症状を調べたものの、脳がやられると片方だけ動かなくなったり、意識が混濁したりするらしく、これらの項目はまったく該当しなかった。
ヤバいな…明日も仕事なのに…。
あくまで仕事に支障をきたすことに不安を覚えてた当時のピュアっピュア20代の私。
ウトウトしては痛みで起きる、を900回くらい繰り返して朝を迎える。
うわぁ…これじゃ絶対仕事中眠くなるよ…
若さもあったんだと思うんだけど、私は人に頼ったり弱みを見せたりするのが苦手で、体調不良で仕事を休むことをよしとしなかった。
だからこの日も痛みに耐えながら職場に向かっていた。
自宅から職場が近かったから何とか職場にたどり着くも、正直からだがボロボロすぎて今にも痛みに泣き出しそうなくらいで、業務どころの話ではなかった。
ちなみにここから一週間ほどまともに寝られなくなるとは、この時の私は知る由もなかった。
(つづく)
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